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古いシステムは、会社の歴史そのものだった

古いシステムを見ていると、「なんでこんな作りになっているんだろう」と思うことがあります。

画面が多い。処理が複雑。似た項目が何個もある。今ならもっとシンプルに作れそうです。

でも、そこで全部捨てるのは少し怖い。

変な仕様には、だいたい理由がある

長く使われたシステムには、その会社が長年仕事をしてきた結果が入っています。

ある顧客だけ特別な処理が必要だった。法改正で後から項目が増えた。現場の人が困って例外対応を足した。昔の別システムと合わせるために、変な順番で処理するようになった。

今だけ見ると無駄に見えても、当時は必要だった可能性があります。見た目は古い。でも中に会社史が入ってる。そう考えるようになりました。

作り直す前に、何を残すかを決める

古いシステム刷新で一番怖いのは、古い技術を残すことより、必要な業務知識まで消すことです。

だから自分たちは、既存の画面やコード、資料を読みながら、「この処理はなぜあるのか」「今も必要なのか」「誰が使っているのか」を整理してから新しい形を考えます。

AIがコードや資料を読むのを手伝えるようになったことで、この作業は以前よりかなり速くなりました。

昔なら、人が大量のコードを読み、仕様を起こし、分からない部分を現場へ聞き続ける必要がありました。今はAIに全体を読ませ、人が怪しい場所を重点的に確認できます。

AIで安くなるのは、実装だけではない

AI開発というと、コードを書く速度の話になりがちです。でも古いシステム刷新では、むしろ「既存のものを理解する時間」が大きいです。

ここが短くなると、刷新の採算そのものが変わります。新しく作るより、昔を読む方が高い。みたいな案件は普通にありました。そこを圧縮できれば、以前なら予算が合わなかった刷新も現実的になります。

古いものを否定するために、新しくするわけではない

自分は新しい技術が好きです。でも、新しいから正しいとは思っていません。

今まで動いてきた仕組みには、それなりの理由があります。そこから必要な知識を拾って、不要になったものだけ捨てる。その方が安全です。

古いシステムは、捨てる対象というより、まず読む対象なんだと思います。会社の化石を掘って、使える骨だけ次へ持っていく。

Beekleが古いシステム刷新でやりたいのは、単なる作り直しではなく、その会社が積み上げてきた仕事の知識を、次の仕組みに引き継ぐことです。