AIで開発が速くなった。でも、速く作ることが目的じゃない
AIを使うと、システム開発はかなり速くなります。実際、自分たちの開発でも、以前なら人が何時間もかけていた作業をAIに任せる場面が増えました。
でも最近、俺、別にコードを速く書きたいわけじゃなかったなと思うようになりました。
一番長かったのは、作る前と作った後だった
昔の開発では、何か思いついても、すぐには現物が出てきません。要望を整理して、資料を作って、見積もって、設計して、実装して、ようやく触れるものが出てきます。
そこで初めて「思ってたのと違う」が分かることもあります。数週間かけて、ようやく間違いに会える。遅刻してきた答えです。
AIで実装が速くなると、この時間をかなり縮められます。でも価値があるのは、単に人件費が下がることだけではありません。考えたことを早く形にして、早く間違いを見つけて、もう一度考え直せます。
速さは、考え直す回数を増やすために使いたい
開発速度だけを競うと、変な方向へ行きやすいです。AIに指示して画面が10個できました、機能が20個できました。すごい。で、誰が使うの?となることがあります。
自分たちでも、AIに実装を任せるほど、作る前の要求や利用場面を細かく考えるようになりました。速く作れるなら、雑に決めても後から直せるように見えます。でも実際は逆で、速く作れるほど間違った方向にも速く進みます。
だから今は、何を作るかを決める時間と、作った後に本当に動いたか確かめる時間を以前より大事にしています。
安くなる理由も、結局は時間です
Beekleが開発のコストを下げられる理由も、安い人を大量に使うからではありません。AIを使って、人が手を動かす総時間を減らせるからです。
私は、単価を無理に下げるより、同じ専門性の人が短い時間で結果を出せる方が健全だと思っています。安さの原資が誰かの無理ではなく、生産性なら長く続けられます。
ただ、それでも一番大事なのは価格ではありません。
アイデアから現実までの距離を短くしたい
自分がAI開発に一番期待しているのは、経営者や現場の人が「こうしたら良くなるかも」と思ったとき、それを何か月も頭の中に置かなくてよくなることです。
小さく作る。触る。違うなら直す。良ければ広げる。これ、未来の開発はこっちの方が自然な気がする。
開発を速くすること自体が目的ではありません。人間が現実を見て、考え直せる回数を増やす。そのためにAIを使いたいんだと思います。