生成AIを活用した受託開発において、初期の「動く画面」や「プロトタイプ(試作品)」を作るスピードは劇的に加速しています。
具体的な期間としては、早ければ1日、通常でも1〜2週間程度あれば、実際にデータが入って動くプロトタイプや、何らかの主要な機能を確認できるようになっています。場合によっては、1日〜2日でシステムの大枠が出来上がってしまうこともあります。
ただし、このスピード感について発注側が理解しておくべき注意点が2つあります。
1. 1〜2週間でできるのはあくまで「試作品」である
短期間で出来上がるのは、画面の見た目や基本的な画面遷移を確認するためのプロトタイプ(バージョン1)です。そこから本格的なシステムとして裏側の複雑な処理を構築したり、例外的なエラー処理を詰めたりしていく作業には、引き続き時間がかかります。現場では「完成度99%から、最後の1%を詰めるのに非常に時間がかかる」とも言われています。
2. プロジェクト全体の期間が1週間で終わるわけではない
システムの企画から要件定義、プロトタイプの検証、本格的な開発、テスト、そして実際の稼働に至るまでのシステム開発プロセス全体を通すと、一般的には平均して約1年程度を要すると言われています。
3. 最も効果的な進め方
生成AIのスピードを最大限に活かすには、「最初の1〜2週間で動くプロトタイプを作ってもらい、それを実際の現場スタッフに触ってもらって要望やズレを早期に修正する」という進め方が推奨されます。最初から完璧なものを目指すのではなく、超高速で作られたプロトタイプを土台にして議論をスタートさせることが、AI時代の受託開発を成功させる鍵となります。